近江八幡の歴史と伝統を感じる 定番のお土産特集

近江牛や赤こんにゃく、丁稚羊羹など、近江八幡市に行くなら外せない定番のお土産について、その歴史や伝統と共に紹介します!

お土産の背景にあるストーリーを知ることで、より深く近江八幡を味わうことができますよ。

近江八幡の歴史と伝統を感じる 定番のお土産特集

近江牛

近江牛は、日本の三大和牛のひとつとして知られ、東近江地域がその発祥です。江戸時代には、彦根藩が牛革の確保を目的に近江牛のと殺を認めたことで、食材としての利用が始まりました。その後、明治5年に天皇が牛肉を食したことが報じられ、近江牛は一般にも広がっていったと言われています。

近江八幡市は、そんな近江牛の本場。近江牛の魅力は、全体的に柔らかく、霜降り(肉繊維内の脂肪)が豊かで、肉の香りも優れている点です。ジューシーで風味豊かな味わいは、一度食べたら忘れられない美味しさ!

せっかく近江八幡に来たなら、特別なプレゼントや自分へのご褒美に、本場の近江牛をお買い求めください!生の状態の精肉だけでなく、冷凍での販売をしているお店もありますよ。

購入後の持ち帰りに不安がある場合や、手軽に楽しみたい場合は、近江牛を使ったしぐれ煮やビーフカレー、ビーフシチューなどの長期保存可能な商品もおすすめです。


近江牛を通じて、近江八幡の歴史と豊かな食文化を感じてみてはいかがでしょうか。

赤こんにゃく(八幡こんにゃく)

特徴的な赤い色は三二酸化鉄で染めています
特徴的な赤い色は三二酸化鉄で染めています

全国的に珍しい赤色をしたこんにゃくは、視覚的にもインパクトがあり、他のこんにゃくとは一線を画す存在です。

赤こんにゃくの起源には、織田信長が派手な赤色を好んでいたことにちなんでいる、近江商人の創意工夫が大きく関与しているなど諸説あります。古くから地域の人々に親しまれてきた赤こんにゃくは、冠婚葬祭や学校給食など、現代でも日常の中で愛されてきました。

近江牛とあわせて鉄板焼きにも
近江牛とあわせて鉄板焼きにも

見た目に鮮やかな赤こんにゃくは、料理に彩りを添えるだけでなく、食卓に話題を提供してくれるでしょう。また、栄養面も注目されており、三二酸化鉄で染められた赤こんにゃくは鉄分を豊富に含む食品として評価されています。美味しさだけでなく、健康を気遣う方にもぴったりの食品です。


食味は、柔らかくプリプリした食感が特徴。普通のこんにゃくと同様に多様な料理に活用できます。唐辛子は入っていないため、辛くもありません。煮物や和え物、さらにはちらし寿司の具やすき焼き、ステーキに至るまで、幅広い用途が魅力です。また、すでに味付けされたものも販売されているため、料理に自信がない方でも手軽に楽しむことができますよ。

丁字麩

近江商人の文化に育まれた「丁字麩(ちょうじふ)」は、約200年の歴史を持つ伝統的な食材です。その名の通り、四角い形が特徴的な丁字麩は、しっかりとした皮と、もっちりとした食感が魅力。この独特の触感が、お料理の中で一般的なお麩よりも強い存在感を放ちます。


そんな丁字麩は、近江牛のすき焼きとの相性が抜群。すき焼きの豊かな旨味を吸収し、口の中で広がる風味は格別です。肉の脂と丁字麩のもっちりとした触感が織りなすハーモニーをぜひ一度お試しください。すき焼き以外にも、和食の食材として様々に役立つ丁字麩は、家庭の食卓はもちろん、贈り物としても喜ばれる存在です。


近江八幡を訪れた際には、一風変わったお麩、丁字麩をぜひお土産にしてみませんか?

でっち羊羹

でっち羊羹(丁稚羊羹、でっちようかん)は、小豆あん、上白糖、小麦粉を混ぜ合わせ、竹の皮で包んで蒸し上げた蒸し羊羹です。竹皮に包まれることで、香ばしい香りが引き立ち、あっさりとした甘さが特徴。この素朴さは、現代のお菓子にはない独特の魅力を持っています。

そのルーツは、近江八幡から丁稚奉公に出た子供たちが、帰郷の際に家族や友人へのお土産として持ち帰ったことに由来しているという説や、菓子屋用語で「こね合わせる」という意味の「でっちる」に由来するという説もあり、150年以上の歴史と地域の文化が色濃く反映されたお菓子と言えるでしょう。


柳田国男が「これぞ近江の味」と称賛したでっち羊羹は、ただのスイーツではなく、近江八幡の文化と伝統を味わうための最適な一品です。

旅行の思い出として、あるいは大切な方へのお土産やギフトとしてもおすすめですよ。

湖魚・鮒寿司

鮒寿司
鮒寿司

近江八幡には、琵琶湖などの湖の恵みを生かした豊かな食文化が根付いており、湖魚が特産品として有名です。その中でも、特に名物として人気を誇るのが鮒寿司(ふなずし)です。


鮒寿司は熟鮓(なれずし)のひとつ。日本三大珍味の一つに数えられ、平安時代から続く伝統的な保存食品です。材料にニゴロ鮒を使用し、乳酸発酵によって生まれる独特の風味が特徴的。数か月~数年の熟成を経て、深い味わいを楽しむことができます。

熟鮓は、現代でも人気の「すし」の源流と言われており、地元の文化を感じることもできる鮒寿司は、すしを語るなら一度は食べておきたい一品です。

小鮎の佃煮
小鮎の佃煮
郷土料理 えび豆
郷土料理 えび豆

また、琵琶湖産のウロリやモロコ、シジミを使った佃煮など、さまざまな湖魚料理もお土産として人気があります。市内には老舗の店がいくつかあるので、ぜひ巡ってみてください。

鮒寿司や湖魚料理は、常温で保存が効くものが多いため持ち帰りやすく、話題性のある手土産やギフトとしても喜ばれるでしょう。

バームクーヘンやチーズケーキなど、新しいお土産も!

近江八幡には、伝統的な食品や和菓子だけでなく、バームクーヘンやチーズケーキなどの洋菓子、ナッツの専門店など、おしゃれなお土産も生まれています。歴史ある和の一品と合わせて、最新の近江八幡もぜひお楽しみください!

バームクーヘンやチーズケーキなど、新しいお土産も!

伝統工芸品も要チェック

八幡靴や木珠など、伝統と格式を備えた伝統工芸品をご紹介します。

八幡靴
日本有数の高級手縫靴として有名で、伝統の技が美しい。世界で一足のオーダーメイドシューズを作ってみては。
八幡靴
竹細工
滋賀県は竹の産地としても有名で、近江八幡は特に「曲げ」の技術が評判。箸のような小物からスツールのようなインテリアまで様々な竹製品を製造しています。
竹細工
ヨシ製品
この地域で生産される江州葭(ごうしゅうよし)は品質の良いヨシとして有名。すだれやびわ湖ヨシ紙、ヨシペン、ヨシ笛など特色ある商品も。
ヨシ製品
木珠(もくじゅ)
聖徳太子に手法を教わったとも言われる古い歴史を持ち、近江八幡市は江戸時代から現在に至るまで生産日本一を誇る。木珠を使ったアクセサリー作り体験ができるお店もありますよ。
木珠(もくじゅ)

まとめ

近江八幡市は江戸~明治の風情を残した町並みにピッタリな、伝統と歴史を持つお土産がたくさんあります。

市内には創業100年を超えるような老舗が点在し、長い歴史の中で洗練されたお店も多数。

ぜひ複数店舗を巡ってお気に入りの一品を探しに行きましょう!

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