八幡堀めぐりの魅力と楽しみ方!水郷めぐりとの違いは?
【地元民の体験レポート】

近江八幡には、八幡堀めぐりと、水郷めぐりの2種類があります。

今回は八幡堀めぐりを実際に体験してみて、その楽しみ方と、手漕ぎならではの魅力についてお伝えします。

八幡堀めぐりの魅力と楽しみ方!水郷めぐりとの違いは?【地元民の体験レポート】

八幡堀めぐりが行われる「八幡堀」とは?

八幡堀の魅力は、時代劇や映画のロケ地としても有名な、歴史を感じられる風景です!観光だけでなく、結婚式の前撮りなども行われるフォトスポットです。

近江八幡でどこがおすすめ?と聞かれたら、やはりまずは、ここでしょう!
 
 八幡堀は豊臣秀吉の甥の豊臣秀次(ひでつぐ)の八幡山城のふもとにあり、近江商人の白い土蔵など、歴史を感じることができる場所です。

そして、一度は埋め立ての話が出るほど荒れ果てていたそうですが、地元の方の力で復活し、「近江八幡の水郷」の一部として、日本初の重要文化的景観にも指定されています。

八幡堀めぐりに乗船します!

堀沿いを歩いてみました。
堀沿いを歩いてみました。
八幡堀めぐりでは、エンジンの船と、手漕ぎの船があります。
八幡堀めぐりでは、エンジンの船と、手漕ぎの船があります。

今回は「ほのぼの館 ギャラリースペース 新町浜」さんでお堀めぐりに乗船します。

出船まで少し時間があったので、お店からは遠くなりますが、かわらミュージアムの堀沿いを歩いてみました。  


かわらミュージアムの近くには、エンジンの船乗り場があります。今回は乗りませんが、早い分、長い距離を楽しめます。

八幡堀めぐりでは、エンジンの船と、手漕ぎの船があります。それぞれのお店の場所が離れているので、確認してくださいね。

ミュージアムの雨どいに、長老みたいな、酸いも甘いも全て知ったような渋い顔をした、アオカワラヒワという小鳥がいました。

渋くてもかわいいです♡ 

 近くの日牟禮八幡宮の森から、水を飲みに来ているのかな?

ほのぼの館 ギャラリースペース 新町浜

よし笛コーナー♪
よし笛コーナー♪

今回は「ほのぼの館 ギャラリースペース 新町浜」さんでお堀めぐりに乗船します。

こちらのお店で、手漕ぎの和舟に乗ります。ホームページから予約ができますが、営業時間内の電話予約が、一番早くて確実です!

定休日は水曜日です。詳細は、ホームページをご確認ください。


ほのぼの館ギャラリースペース 新町浜さんでは、お土産物や、カフェスペースもあり、葦(ヨシ)を練りこんだうどんを食べることもできます!

そして、ヨシ笛も販売されています♪

オーナーの高木さんにお話を伺うと、この建物は、かつての八幡堀と同じく、酷い状態だったものを蘇らせたそうです。

そして、街づくりや、イベントなど、色々とご尽力されていました。高木さんのような方あっての、今の八幡堀なのだなと思いました。

八幡山城の石垣

八幡山城の石垣
八幡山城の石垣

途中、見上げると、八幡山城の石垣が見えました。かつてそこには、豊臣秀次のお城がありました。
 次の大河ドラマ「豊臣兄弟!」には、必ず出てくるでしょう!見逃せませんね!
 
 八幡堀は、お城の防備(ぼうび)と琵琶湖を往来する船を、全て八幡に寄らせるために作られたのだそうです。

江戸時代になると、近江商人が船で行商(ぎょうしょう)に行き、町は近江商人たちの商家(しょうか)や、白壁の土蔵(どぞう)が立ち並んでいて、当時の繁栄の様子を見ることができます。
 
 ちなみに、地元出身の船頭さんが子供の頃は、田んぼを耕すのに牛を使っていたそうで、
船に牛を乗せて、田んぼまで移動していたのだそうです。

当時は「1家に1牛」とお聞きし、牛を乗せた船が往来していた風景を想像しました。


モ~という鳴き声が、あちこちからしていて、何頭も牛を乗せてるのは、きっとお金持ちに違いありません。

漬物石

漬物石
漬物石

これは、漬物石だそうです。なぜこんなところにあるのかというと、八幡堀の整備にあたり、再利用して置かれたのだと船頭さんが教えてくれました。

今でこそ、映画やTVの撮影に使われたり、フォトスポットにもなっていますが、昔はドブ川と呼ばれるほど、荒れ果てた川で、なんと埋め立てまで考えられていたと聞いてびっくり!


「これではいけない!」と、10年もの年月をかけて、地元の方が、ここまで綺麗にされたそうです。
 
 この記事を書くにあたって調べた中に「堀は埋めた瞬間から後悔が始まる」という言葉を目にしました。


グッときました。この景色があるのは、たくさんの方の努力や決意があり、思いの詰まった景色なのだと思いました。

船頭さんにお話を聞いてみました!

さすらいの     よし笛吹き
舟を漕ぐのは難しいんですか?
さすらいの     よし笛吹き
船頭さん
櫓(オール)が舟に固定されてませんので、ちょっと難しいんですよ。
でも、力はそんなにいらないんですけどね。
船頭さん
さすらいの     よし笛吹き
そうなんですね~。めっちゃ気持ちよくて、あったかい日ぃやったら、たぶん寝てしまうと思います。
この揺れの、ベッドがほしいです!

ちなみに、八幡堀めぐりをするなら、おすすめの季節とかありますか?
さすらいの     よし笛吹き
船頭さん
春ですね!木に咲いてる桜と、水に浮いてる桜、風で舞い散った時の桜が重なった時、最高ですよ!
是非、また春に来てください!
船頭さん

船頭さんは終始笑顔で、それにも癒されました。
 戦国時代に思いを馳せ、近江商人の住んだ町並みも楽しめ、このゆらぎ。

日々の暮らしの中で、浄化されたような、そんな癒しの35分でした。


 お願いして、ヨシ笛で「琵琶湖周航の歌」を演奏させていただきいました。


「ええな~」と船頭さん。

川の周りのお客さんも、気持ちよさそうに聞いてくれていて、勝手にアンコール。

八幡堀めぐりと水郷めぐりの違いは?

水郷めぐりは、街中から少し離れた自然の中なので、更に静かです。
昔のままの水郷で、ラムサール条約の湿地帯としても登録されていて、とっても貴重な水環境なんですよ。

八幡堀は歴史情緒を感じる町並みが見どころですが、水郷めぐりは江戸時代の原風景ともいえる田園風景や、葦が茂る湿地帯など自然が見どころです。

水郷めぐりができる「水郷の里まるやま」にも行ってみました

ラコリーナから、もう少し琵琶湖を目指して、最初の信号を越えて少し行くと、右側に黒い看板が出てきますので、その看板に向かって右折。

50mで到着です!

飛び出し坊やがお出迎えしてくれます。


個人的に、ホームページのスタッフ紹介がとっても面白いので、ぜひ読んでいただきたいです!


冬季は定期運航はなく、貸し切りの運航のみになるそうです。

水郷めぐりも、桜のシーズンがとっても美しいのですが、夏は葦が生い茂る間の通り抜け。

冬は、水鳥や、葦の刈り取り、タイミングが合えば雪、葦焼きが見られることも。

 

 私は春のベストシーズンに行ったので、人が多く相席だったのですが、ご一緒した方とのお話も楽しく、他の船や、カヌーとすれ違って、すれ違いざまにちょっと喋ったりもしました。


 橋の上では、レンタサイクルの人が手を振ってくれました。

私も今度、その橋の上でヨシ笛を吹きに、さすらいに行こうと思います。

水郷めぐりでは、野鳥観察もおすすめ!この日はカイツブリを見つけました

さて、水郷めぐりをしていると、水鳥を見ることができます。

特に冬は、ヒドリガモ、オオバン、バン、キンクロハジロ、マガモ、ミコアイサ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリなど、何種類もの水鳥を見ることができます。
 
滋賀県の県鳥であるカイツブリは年中います。

手のひらサイズで、とっても小さくてかわいい水鳥です。

こう見えて肉食です♡エビやお魚を食べています。


子供は、本当にこの親から生まれたのか疑わしい模様をしていますが、夫婦で卵を交代で温めたり、背中に乗せて泳いだり、餌付けする姿はキュン♡です。

個人的には、卵を温める時に、お尻をムニムニする姿がたまりません!


抱卵(ほうらん)や子育て中は、あんまり見ると、巣を自分で壊してしまったりするので、あまり見ないようにしましょう。

じっくり見るならインターネットの動画サイトがおすすめです。
なんせ小さいので、子供が背中に乗ってるのかどうか、バレないように遠くから狙っているとわかりません。


シャイなので、すぐ潜って隠れてしまいますが、ヨシの根本を双眼鏡で見てみると、見つけることができるかもしれません。

キリキリキリ・・・!と、小さな体ですが、結構大きな声で鳴きます。


あ、ちょっとカイツブリ愛が強すぎて長くなってしまいました(笑)続きはまたにしましょう。
 
ちなみに、近江八幡の市鳥はヨシキリです。

夏にヨシの上でギョギョシ!ギョギョシ!と大きな声で鳴くので、見つけやすいです。

西の湖のヨシ原

水郷の里まるやまさんから、もう少し奥に歩いていくと、ヨシの看板があり、ヨシでできた舟が浮いていました。


2025大阪・関西万博の小山館の建材のひとつとして、このあたりのヨシが使用される予定だそうです。


西の湖には、大きなヨシ原が残っています。

ヨシ1本で、なんと水1tが浄化されるのだそうです!すごいです!私もこの自然の中の一員として、大切に守っていきたいと思います。

今回紹介したスポットは・・・

ほのぼの館 ギャラリースペース 新町浜(有限会社ラビットハウス)

523-0837

滋賀県近江八幡市大杉町30-1 


水郷の里まるやま

523-0805 

滋賀県近江八幡市円山町1467-3

  • (有)ラビットハウス
  • (株)水郷のさと まるやま

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ライタープロフィール

さすらいの     よし笛吹き
音大出身のよし笛吹き。今日も近江八幡をさすらいます。
さすらいの     よし笛吹き
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