長命寺
長命寺は西国三十一番札所の聖徳太子開基の寺で、参詣客も多く、琵琶湖の眺めも美しい寺院です。 八百八段の長い石段を登りつめると、本堂・護摩堂・三重の塔・三仏堂・鐘楼など重要文化財の諸堂が立ち並んでいます。 「近江山河抄」 で白洲正子さんは、近江の中でどこが一番美しいかと聞かれたら、私は長命寺のあたりと答えるであろう、と書かれています。 以下、白洲正子著 「近江山河抄」より抜粋。 寺伝によると、長命寺は、景行天皇の御代に、式内宿禰がここに来て、柳の古木に長寿を祈ったのがはじまりである。 その後、聖徳太子が諸国巡遊の途上、この山へ立ちより、柳の木に観世音菩薩を感得した。 その時、白髭の老翁が現われて、その霊木で観音の像を彫ることを勧めたので、寺を造って十一面千手観音を祀り、式内宿禰に因んで「長命寺」と名づけた。 歴代の天皇の信仰が厚く、近江の佐々木氏の庇護のもとに発展し、西国三十一番の札所として栄えた。 景色がいいのと、名前がよかったことも、繁栄をもたらす原因となったであろう。
〒523-0808 近江八幡市長命寺町157
長命寺は西国三十一番札所の聖徳太子開基の寺で、参詣客も多く、琵琶湖の眺めも美しい寺院です。